今回は最近では余り見かけない左官造りの浴室シーリングのお話です。
最近ではユニットバスが主流となっていて、温泉やゴルフ場の浴場くらいにしかこういったお風呂は見かけなくなりましたが、20年くらい前まではよく作られていた様な感じがします。
こういった浴室は床と壁の境目や浴槽と壁との境目等が材質の違いや面積による収縮の違いによりひび割れて隙間が発生し、そこから水がしみ込んでいく・・・その先に木製の土台などがあると腐ったり、場合によってはシロアリを引き寄せるなどの2次被害が発生します。
その対策としては隙間を充填剤(コーキング等のシーリング材)で埋めてあげるのが何というか、王道みたいになっています。
こちらの写真のお客様は4~5年前に私がシーリングを実施させていただいたのですが、その後他の場所を自身で実施したのですが、今回他の工事の依頼もありこちらも再施工となりました。
まずは既存のシーリング材を剥がしていきます。枡の近くは比較的簡単に剥離したのですが、枡から離れている所は意外としっかり接着しています。やはり水気は劣化を促進するのでしょうね。。。
続いて外周部分のマスキングをしていきます。
枡回りなどはよく拭いて乾かしたにもかかわらず、なかなかテープが引っ付かなくて苦戦しましたが、何とか張り終えます。
ちなみに、床の目地部分は施工上の都合で後から実施しました。
マスキングが終わったらプライマーの塗布です。
今回はシリコン系のシーリングなので、専用のプライマーを用意しました。
プライマーが乾いたらシーリング材を充填し、ヘラで均した後マスキングテープを捲って終了になります。
取り掛かりからここまでプライマー乾燥待ち含めて約3時間。
2回に分けた事もあり結構手間が掛かった方かと思います。
今回この作業に使った材料は実際ホームセンターに売っている物ばかりなのでお時間がある方は是非やってみてはいかがでしょうか?
使用材料
シリコーンシーラント 2本(グレー1、ブラック)
シリコーンシーラントプライマー
マスキングテープ 2巻
使用道具
コーキング用のガン
ヘラ各種(剥離、均し)
プライマー塗布用筆
カッターナイフ
その他
ティッシュ 20枚前後(シーリングふき取り等)
スーパーの買い物袋(ゴミ袋)